おすすめの資産運用はどれ?初心者のための金融商品wiki
資産運用の初心者にとって、「投資」というとかなりハードルが高く感じるものです。ここでは、さまざまな金融商品をピックアップし、ファイナンシャルプランナーにリスクやリターン、初心者でも運用しやすいか否かを解説してもらいました。
投資ビギナーでも運用しやすい
人気の金融商品ランキング
資産運用にはさまざまな金融商品がありますが、なかでも人気を集めているのは以下の商品です。
- 株
- 投資信託
- 国債
- 不動産投資
- 外貨MMF
※消費行動研究室『資産運用に関する調査』より
http://www.toppan.co.jp/biz/mrl/pdf/shisan_20160129.pdf
1位に輝いたのは、資産運用の王道ともいえる株式投資。株式投資が初心者におすすめである理由は、少額からでもスタートできることです。自分の資産やライフスタイルに合わせて無理なく運用でき、仕組みが分かってきたところで投資金額を増やしていくこともできます。
リスク・リターンを要チェック!金融商品リスト
ここでは、人気No.1の株式投資をはじめ、さまざまな金融商品の詳細をまとめています。利益が出る仕組みやメリット・デメリットについても解説していますので、ぜひチェックしておいてください。
つみたてNISA
2014年からスタートした制度で、正式には「少額投資非課税制度」と言います。NISAの中にはNISA以外にジュニアNISA、つみたてNISAとあり今回は長期運用に適したつみたてNISAについて特化してご紹介します。
iDeCo
2018年1月にスタートした個人型確定拠出年金iDeCoは、拠出した掛金を自分で運用し、60歳以降に受け取る公的年金制度です。
株式投資
資産運用の初心者から上級者まで、幅広い投資家に利用されている株式投資。株式に投資する最大のメリットは株を売ることによる「売却益」ですが、株主優待・配当金といったメリットを受けられるのも魅力の1つとなっています。
投資信託
投資の専門家に運用を委託できる投資信託は、まさに初心者向けの資産運用法。価格変動・為替変動などのリスクはありますが、プロに任せることでそういったリスクを軽減できます。
不動産投資
投資用の不動産(アパート・マンションなど)を購入し、それを第三者に貸し出す・売却することで利益を得る方法です。とくに家賃収入は、大きな手間もなく安定した利益を生み出すものとして注目されています。
債券(国債)
日本国が発行する債券(国債)を購入し、一定の期間保有してから現金化するというもの。現在は利率が低いため大きなリターンは期待できませんが、非常にリスクが低く、ビギナーでも始めやすい運用法です。
オフショア投資
租税回避地と呼ばれる海外の国で、投資を行うものです。国内に比べて金融商品のバラエティが豊かなことと、得た利益に税金がかからない・もしくは著しく低いものとなっているのが特徴です。
定期預金
非常に身近な資産運用、定期預金。一定期間の預け入れが条件となっているため、一度預けたら簡単には解約できませんが、普通預金に比べて利息が高いのがメリットです。
保険・個人年金
一定の期間積み立てたお金を、所定の年齢から年金として受け取れる貯蓄型の保険商品。加入の時点で給付される年金額が決定する固定型と、資産運用によって受け取る額が変化する変額型があります。
外貨建積立
外貨建積立とは日本円を日本円以外の通貨(ドル・ユーロ・NZドル・豪ドル・ポンド・レアル・ランド・人民元など)に変えながら積立運用していく取引です。
純金積立
あらかじめ決めておいた金額で、毎月のように純金を購入・積み立てていく運用法。金額が一定なので、金の価格が安いときは多く、高額なときは少なく購入することになるため、効率よく運用できます。
変額保険
株式や債券、不動産投資信託証券(REIT)等といった有価証券に積立投資しながら運用できる保険を変額保険と言います。
REIT
様々な不動産を購入・運営している「不動産投資法人」という組織に対し、投資を行います。現物不動産への投資に比べるとローリスクで、かつ、東京証券取引所を通じて手軽に売買できる点が特徴。分配金の高さにも要注目です。
商品先物取引
買いからも売りからも入ることができる商品先物取引。値上がりしても値下がりしても利益を上げるチャンスがある点で、株式投資にはない魅力があります。レバレッジを効かせれば、少額の資金で大きな金額の運用をすることも可能。
仮想通貨
仮想通貨とは、コインなどの実体をともなわないデータ上の通貨のこと。買い物の決済に利用できることに加え、値動きがあることから資産運用の対象としても注目されています。24時間365日取引ができる点も魅力です。
ソーシャルレンディング
ソーシャルレンディングとは、融資を受けたい一般企業と融資をしたい一般投資家をマッチングするサービスのこと。安定的な高利回りと貸し倒れリスクの低さから、近年、個人投資家から非常に注目されている投資法です。
その他の金融商品紹介
参考:一般的な預金等の金利
※2019年12月12日現在の金利であり内容が変更されている場合がございます。詳細は各金融機関の公式HPをご覧下さい。
金利(利回り) | |
---|---|
普通預金 (大手銀行) |
0.001%(三菱UFJ銀行、みずほ銀行、三井住友銀行) |
普通預金 (ネット銀行) |
楽天銀行/0.02%、住信SBIネット銀行/0.001%、SBJ銀行/0.02% |
定期預金 (大手銀行) |
3年(三菱UFJ銀行/0.010%、みずほ銀行/0.010%、三井住友銀行/0.010%) |
定期預金 (ネット銀行) |
3年(楽天銀行/0.03%、住信SBIネット銀行/0.02%、SBJ銀行/0.2%) |
外貨普通預金 (大手銀行) |
米ドル(USD)(三菱UFJ銀行/0.100%、みずほ銀行/0.100%、三井住友銀行/0.100%) |
外貨普通預金 (ネット銀行) |
米ドル(USD)(楽天銀行/0.01%、住信SBIネット銀行/0.250%、SBJ銀行/0.10%) |
個人向け国債 | 3年、5年(固定金利)/0.05%、10年(変動金利)/0.05% |
資産運用をチェック
不動産を実際に準備して運用することは少しハードルが高いと思うかもしれません。しかし価格が下がりにくそうな良い物件を見つけることができれば、長く運用益を出し続けることができるので、ぜいhチャレンジしてほしい投資です。しっかり仕組みを作っておけば、あとは不動産物件が運用してくれるので忙しい人にはオススメの商品です。
2019年現在、空前の低金利時代。物件とローンの組み方次第では、購入当初から毎月の収支をプラスにすることが可能です。
人のお金(家賃)でローンを返済しつつ、収益も得られるのは見逃せません。ローンは年収500万~という縛りはありますが、該当する人は検討したい投資のひとつ。
不動産投資は土地や物件に大きく左右されます。価格の動きは必ずしも予想通りにいかないこともありますので、物件選びにはしっかりと情報を集めて、自分の目で見通しを立てることが大切です。また予想通りに行かなかったとしても代替できる案を持っておくことが大切です。
仕組みを作っておけば、とはお任せできるのが外貨建積立です。為替リスクはもちろんありますが「積み立てる」ということがリスク分散してくれる効果があるので、長期で積み立てていけば安定した運用が可能になります。普段の手間をかけることなくコツコツとお金を増やしていきたい人にはオススメです。
日本の円の金利よりも高い金利で運用されるので、日本円で運用しているよりも効率よくお金を増やすことができます。為替の動きを知ってぜひチャレンジしてほしい運用です。自分の持っている外貨の動きに敏感になるので、世界経済にも興味を持てるようになります。世界をより身近に感じてみたいという人にはオススメです。
外貨預金の場合、預金保険制度が適用されません。預金保険制度とは万が一金融機関が破綻などした場合の預金者への保護制度です。すべての資産を外貨建てにということはしないようにしましょう。
仕組みを作っておけば、あとはお任せできるのが変額保険です。どこの保険会社でも取り扱っているというわけではないので、目にしたことがない方もいるかもしれません。価格変動や物価上昇のリスクなど、さまざまなリスクをうまく分散させて運用できるので、忙しい人でも大丈夫です。
株や債券などでバランスよく運用することもできれば、運用内訳の中の株の比率を増やして、アクティブに運用させることも可能。月々の保険料を元に自動的に積立てて運用ができ、価格変動のリスクを分散しながら安心して運用できるでしょう。放っておいてもお金を増やしたいという人におすすめ。
リスクがない商品ではありませんので、どんなリスクがあるのか、またリスクヘッジの方法はどうなっているのかを初めに理解しておくことが大事な商品になります。基本的に長期運用を前提とされた商品のため、早期解約をすると大きくマイナスになってしまう場合があります。保険の商品によって細々違っている部分があるので、正しい情報やアドバイスを提供してくれる情報源を大切にしましょう。
つみたてNISAは非課税効果を受けながらしっかり運用できる商品です。年間40万と上限金額はありますが、20年間にわたって非課税で運用できるのでお得な商品だと言えます。節税をしながらしっかりと堅実にお金を増やしたいという方に合っています。
つみたてNISAで運用できる商品はそこまで難しくない、比較的投資初心者でもわかりやすい運用商品になっています。積立運用に適した商品で、投資初心者でも始めやすく、投資について少しずつ勉強しながらお金を増やしたいという人には入門編としていいでしょう。
NISAと併用して利用することができないので、すでにNISAで運用をしている場合には利用することができません。名前は似ていますが中身はかなり違っているので気をつけましょう。どんな商品を使ってどう運用していくのか事前に計画立てることが大切になります。
運用時、利益確定時、受取時と3回のタイミングで非課税の恩恵を受けられるという他にはない特徴を持っているiDeCoは、うまく節税をしながらお金を増やしたいサラリーマンの方におすすめです。
受取時に掛かる所得控除は勤続年数によって変わってきます。一つの会社に長く勤めたいという方にとっては将来、より多く所得控除が掛かってしまうので、iDeCoで運用しておけばその部分が大きく節税することができます。
老後に向けた資産運用を目的とした商品のため60歳までは積み立てた資産を引き出すことはできません。また節税効果の高いiDeCoですが一方で運用商品には投資性の高い商品も含まれているため、自分でよりよい商品を選んで実際に運用益を出していくのにはある程度の知識が必要になります。
株式投資は特定の会社の株を買うことで、その会社の成長に伴って上がったり下がったりする株価をもとに運用をしていきます。「利益だけを求めるのではなく特定の会社を応援したい」、「成長企業を自分でも見つけたい」といった所に面白みを感じる人も多いです。
株式投資には株主優待制度や配当金があることなど他の運用商品にはない特徴を持っています。優待内容を元に株を選んだり、ここの商品が好きと言った理由でその会社に投資するのも面白いかもしれません。お金の運用以外のプラスαもあると嬉しいという人におすすめです。
見込んだ会社が思うように成長してこない、不祥事によって突然株価が暴落したということは株式投資にはよくあることです。株価の値上がりを期待して運用をしていくのか、株主優待や配当金といった安定的な還元を期待するのか、それによってリスクは全く変わります。株式投資の目的を決めて正しい情報をもとに運用することが大切になります。
FXは各国の通貨間の為替差益を利用して運用益を出す運用方法です。世界情勢や各国のニュースなどをもとに、為替の動きを予測しながら通貨の売買をしていくので、こまめにニュースを見たり、それを元に為替がどう動くのかを予測するおもしろさがあります。
海外出張の多い人や、普段から海外と繋がりのある仕事をされている人には、馴染みやすいかもしれません。FXは為替差益以外にも、金利スワップと呼ばれる各国の通貨に掛かる金利の差も利益還元されるポイントがあります。刻一刻と変わる通貨の動きが、さまざまな利益に還元される取引なので1日の中で運用に時間を掛けられるという人にオススメです。
FXは証拠金というものを差し入れて、少額な投資でもレバレッジを掛けて運用利益を大きくすることのできる商品とも言えます。法整備が進み、レバレッジの掛けられる範囲が現在は25倍までとなったため以前に比べて危険度は多少下がりましたが、大きく利益が伸ばせる反面で損が出たときにはレバレッジの掛かった大きな損となるため、そのレバレッジの設定にはかなり注意が必要です。
投資信託は小口に投資家から集めた資金を大きくまとめ、それをもとに専門家に任せて運用してもらえるので投資初心者でも手軽に運用をスタートさせることができるので、手軽な投資と言えます。
大きなお金ではなくても、少額から株式や債券などのさまざまな投資商品で運用を始めることができるので、運用を学ぶには良い商品です。まとまったお金で運用することもできますし、積立てることもできるので、自分の資金や用途に応じてお金を増やしたい人にいいでしょう。
投資商品ですので元本が保証されているわけではありません。専門家による方針に基づいて商品が作られていますが、一つ一つの商品の特長は本当に様々で、確実に利益を出して運用していくとなると投資初心者には少々ハードルの高い商品です。株式投資信託など株式投資と似ているものもあり定期的に基準価格などをチェックしながら運用していくことをお勧めします。
子どもの頃に親御さんからもらったお年玉を定期預金にして預けていたという人も多いのではないでしょうか。身近な定期預金ですが、普通預金に比べて、置いておくだけで、少し高い金利で運用することができます。ただし、日本円の場合、金利は最大でも0.35%(2019年6月現在)なので、「運用」というほどの期待はできません。
外貨建定期預金で運用すると、もちろん国によって金利は変わりますが日本の円金利より高い金利で運用することが可能になります。置いておくだけでお金を増やすことができるので、こまめにチェックすることなどができない方にはオススメです。
外貨建定期預金の場合、預金保険制度が適用されません。万が一金融機関が破綻などした場合に保証されないということです。すべての資産を外貨建運用することは避けましょう。また円に換金する際に為替手数料が掛かるので、比較的長い時間を掛けて預けることをお勧めします。
将来のお金を効率よく、自動積立のような形で貯めていきたい人におすすめです。毎月の保険料の引落しによって貯めていくことができるので、毎日が忙しい人でも少しずつ将来に向けて貯蓄できます。
毎月の保険料をコツコツ貯めていき、老後に向けて貯蓄するのにオススメの商品です。生命保険料控除を受けられる商品なので、税制優遇を受けながらお得に貯められるのもメリットの高い商品です。
安全資産と言われる商品ですが、物価上昇リスクには対応してないため、将来物価が上がった時には運用で増えた部分と相殺されてしまい、結果としてあまりお金は増えてないということも起こり得る商品です。また商品特性として早期に解約してしまったりすると大きく元本割れしてしまいます。貯めたお金を途中で引き出すことも可能ですが、貸付という形になるため上乗せされた金利とともに将来貯めたお金からマイナスになるので注意が必要です。
円といった通貨のように国の信用によって成り立つ代替資産とは違い、金は金そのものに価値があるので国の有事等に左右されずインフレなどにとても強い資産です。究極の安全資産を求める方にはおすすめの商品です。
金自体の価格に変動があるものの、積立ながら購入していくことで、分散投資していくことができ、価格変動に対するリスクヘッジをしながら、安心して運用できる商品。コツコツと少しずつ安心してお金を増やすことが可能です。
純金積立は、金そのものに価値のある現物資産での運用となるので、通常、お金を運用するとついてくる「利息」というものがありません。お金を運用するのと少し考え方が違いますので、全ての資産の中の一部として運用することをお勧めします。
国が発行する債券はその国が安定している限りにおいて、債券も安定して運用することができます。日本国債が一番身近かもしれません。債券の発行体は国だけではなく、会社など企業の場合もあります。株に比べて動きはとても緩やかですので、普段運用にあまり時間を取れない人にも適しています。
債券は定期預金のようにまとまった金額で購入することができます。個人向け国債のように1万円から購入することもできます。また、国債であれば元本保証されているため、少しずつでもお金を増やせます。ただし、増え幅は微々たるものです。
債券は国や企業が発行体のため、その国や企業の財政状況が安定していることが大切になります。たとえ金利が高いからと言って、安定してない国の債券は決して安定資産とはなりませんので注意が必要です。また購入できる時期は募集している期間内のみに限られています。債券の内容によっては、一定期間換金ができない場合もあるので注意が必要です。