10万円から資産運用
ここでは、貯金額10万円からの資産運用法について解説していきます。
資産運用でリスク回避するための準備
「貯金があるから投資する」という活用方法では、リスクを伴う資産運用になりかねません。資産運用は、積極的に行うにしても、攻撃的に行うにしても、はじめのうちは安全な方法で進めることがおすすめ。周囲の流れに合わせ、よく知られた銘柄だからと安心してしまうのは、リスク回避が難しくなり目標とする資産運用からそれてしまうかもしれません。
初心者のうちに、投資の銘柄や購入時期にこだわってしまうと、長期的に続けることが難しくなります。リスク回避のためにも、資産運用には「準備」が大切なポイントになります。
目標を立てる
目標を持った資産運用をはじめることは、収益を考える以上に重要です。「いつまで」、「何のため」、そして目標額を「いくらに」するかという目標に基づいて考えていきます。たとえば、子どもが大学入学までの10年間に、300万円貯める、住宅購入のために500万円用意しておきたい、などの目標が必要です。さらに、Web上にあるツールなどを活用し、何%の利回りなら達成できるかなどを計算してみるのは実際的です。
資産の状態をチェック
資産運用の準備に必要な別の点として、資産を整理整頓しましょう。現在所有している金額によっては、投資の前に貯蓄がおすすめな場合もあります。投資したいと思う資産を使う目的や、必要な時期、資金額などに分類して、ご自身の持つお金の状態を知ることは大切です。
目標に合った実行プランを考える
資産運用を現実にするためには、資産配分を考えた実行プランが大切です。目標額が決まると、銘柄や商品選択に注目してしまいがちですが、資産運用には購入時期よりも、資産配分が優先されます。そこで、金融電卓を使った利回り計算やWebサイト上でお客さま向けシミュレーションツールを活用して、実行プランを立てましょう。
初心者でもOK!10万円から始められる投資
さまざまなニュースや株の情報を聞くと、不安を感じやすい資産運用。しかし、株の一次的な動向だけで投資を判断するのではなく、長期で考える資産運用が成功するための秘訣です。資産運用の目標を立て、自己資金を把握し、実行プランを立てたなら、運用方法や銘柄などからどのタイプが合うか考えてみましょう。
投資となると不安やリスクを先に考えてしまうこともあります。しかし、預貯金が10万円超えたときや、ボーナスを受け取ったとき、さらに資産運用を考えて10万円を貯金するなど、少ない金額から最適と思えるものを見つけてみることがおすすめです。
タイプ1:定期預金
資産運用が初めてという人や、株や投資信託での資産運用には懸念があるという場合、安全性が高く元本保証される「定期預金」があります。普通預金よりも金利が高く、預金額と金利分が保証されています。銀行の種類によっては、10倍以上の金利で預け入れることもできる種類の定期預金があります。
タイプ2:投資信託の積立
毎月、自己資金から可能額を預けて、資産を積み立てていくのが「投資信託」です。初心者でも本格的な投資が可能になり、プロフェッショナルな分散投資ができます。年間120万円までの資産運用であれば、60か月(5年)以内に得られた利益を非課税とすることが可能になる「少額投資非課税制度(NISA)」が適用される投資です。
参考:金融庁:NISAとは?
タイプ3:つみたてNISA
毎月の投資信託の積み立て同様、月ごとに定額を積み立てていく「つみたてNISA」が2018年1月から始まっています。この「つみたてNISA」の年間の投資額は、40万円が上限です。最大のメリットは、手数料が割安で、20年間非課税となる利益により、資産運用できる投資です。
タイプ4:個人向け国債
「個人向け国債」も、国が発行する債券で、安全性の高い資産運用のひとつです。リスクが低い債券としても知られており、6か月ごとに金利を見直すタイプ、3年もしくは5年の満期まで固定金利で実施するものがあります。
タイプ5:「iDeCo(イデコ)」や「401k」などの確定拠出年金
退職後などの老後に必要になるお金のために投資をしたい人向け資産運用は、「確定拠出年金」があります。ひとつは、各企業が福利厚生として勤続期間中に投資するタイプの「企業型」です。また、iDeCo(イデコ)と呼ばれる個人で加入できる「個人型」もあります。以前は、企業内でも限定されていましたが、2017年1月に開始された「401k個人型」は、幅広い年代の人が活用です。保険や預金との組み合わせや、税金が優遇されるなどのメリットもあることで、注目されている投資方法です。
タイプ6:「株」や「ETF」
まとまった資金が必要になる株取引でも、1,000円単位から始めることのできる株があります。「ミニ株」、「まめ株」、「プチ株」などの株や、上場投資信託で知られる「ETF」などを使用した資産運用から始める人もいます。株を理解することは困難と思う人もいますが、少額はじめることでリスクを最小限にすることもできるタイプの運用方法です。
タイプ7:不動産投資
この低金利時代、頭金0~10万で不動産投資を開始する人も多いです。セミナー資料によると、大手不動産投資会社プロパティエージェントで資産運用を始める人の67%が頭金10万で始めているそうです。
まずは10万円から資産運用にチャレンジ!
資産運用は、調整機能を活用しながら積極的に行うにしても、投資を組み立てて攻撃的に行うにしても、初心者としては安全な方法で始めることがおすすめです。投資の銘柄や購入時期にこだわってしまうと、リスク回避が難しくなることもあり得ます。
そこで、投資による資産運用を考えるなら、10万円から始めることもできます。預貯金が10万円超えたとき、ボーナスを受け取ったときなど、目標を立てて実行プランを作ってみましょう。不明な点があれば、資産運用のセミナーや資料を比較検討して、さまざまなタイプの資産運用から、最適と思えるものに挑戦してみることができるかもしれません。
資産運用をチェック
不動産を実際に準備して運用することは少しハードルが高いと思うかもしれません。しかし価格が下がりにくそうな良い物件を見つけることができれば、長く運用益を出し続けることができるので、ぜいhチャレンジしてほしい投資です。しっかり仕組みを作っておけば、あとは不動産物件が運用してくれるので忙しい人にはオススメの商品です。
2019年現在、空前の低金利時代。物件とローンの組み方次第では、購入当初から毎月の収支をプラスにすることが可能です。
人のお金(家賃)でローンを返済しつつ、収益も得られるのは見逃せません。ローンは年収500万~という縛りはありますが、該当する人は検討したい投資のひとつ。
不動産投資は土地や物件に大きく左右されます。価格の動きは必ずしも予想通りにいかないこともありますので、物件選びにはしっかりと情報を集めて、自分の目で見通しを立てることが大切です。また予想通りに行かなかったとしても代替できる案を持っておくことが大切です。
仕組みを作っておけば、とはお任せできるのが外貨建積立です。為替リスクはもちろんありますが「積み立てる」ということがリスク分散してくれる効果があるので、長期で積み立てていけば安定した運用が可能になります。普段の手間をかけることなくコツコツとお金を増やしていきたい人にはオススメです。
日本の円の金利よりも高い金利で運用されるので、日本円で運用しているよりも効率よくお金を増やすことができます。為替の動きを知ってぜひチャレンジしてほしい運用です。自分の持っている外貨の動きに敏感になるので、世界経済にも興味を持てるようになります。世界をより身近に感じてみたいという人にはオススメです。
外貨預金の場合、預金保険制度が適用されません。預金保険制度とは万が一金融機関が破綻などした場合の預金者への保護制度です。すべての資産を外貨建てにということはしないようにしましょう。
仕組みを作っておけば、あとはお任せできるのが変額保険です。どこの保険会社でも取り扱っているというわけではないので、目にしたことがない方もいるかもしれません。価格変動や物価上昇のリスクなど、さまざまなリスクをうまく分散させて運用できるので、忙しい人でも大丈夫です。
株や債券などでバランスよく運用することもできれば、運用内訳の中の株の比率を増やして、アクティブに運用させることも可能。月々の保険料を元に自動的に積立てて運用ができ、価格変動のリスクを分散しながら安心して運用できるでしょう。放っておいてもお金を増やしたいという人におすすめ。
リスクがない商品ではありませんので、どんなリスクがあるのか、またリスクヘッジの方法はどうなっているのかを初めに理解しておくことが大事な商品になります。基本的に長期運用を前提とされた商品のため、早期解約をすると大きくマイナスになってしまう場合があります。保険の商品によって細々違っている部分があるので、正しい情報やアドバイスを提供してくれる情報源を大切にしましょう。
つみたてNISAは非課税効果を受けながらしっかり運用できる商品です。年間40万と上限金額はありますが、20年間にわたって非課税で運用できるのでお得な商品だと言えます。節税をしながらしっかりと堅実にお金を増やしたいという方に合っています。
つみたてNISAで運用できる商品はそこまで難しくない、比較的投資初心者でもわかりやすい運用商品になっています。積立運用に適した商品で、投資初心者でも始めやすく、投資について少しずつ勉強しながらお金を増やしたいという人には入門編としていいでしょう。
NISAと併用して利用することができないので、すでにNISAで運用をしている場合には利用することができません。名前は似ていますが中身はかなり違っているので気をつけましょう。どんな商品を使ってどう運用していくのか事前に計画立てることが大切になります。
運用時、利益確定時、受取時と3回のタイミングで非課税の恩恵を受けられるという他にはない特徴を持っているiDeCoは、うまく節税をしながらお金を増やしたいサラリーマンの方におすすめです。
受取時に掛かる所得控除は勤続年数によって変わってきます。一つの会社に長く勤めたいという方にとっては将来、より多く所得控除が掛かってしまうので、iDeCoで運用しておけばその部分が大きく節税することができます。
老後に向けた資産運用を目的とした商品のため60歳までは積み立てた資産を引き出すことはできません。また節税効果の高いiDeCoですが一方で運用商品には投資性の高い商品も含まれているため、自分でよりよい商品を選んで実際に運用益を出していくのにはある程度の知識が必要になります。
株式投資は特定の会社の株を買うことで、その会社の成長に伴って上がったり下がったりする株価をもとに運用をしていきます。「利益だけを求めるのではなく特定の会社を応援したい」、「成長企業を自分でも見つけたい」といった所に面白みを感じる人も多いです。
株式投資には株主優待制度や配当金があることなど他の運用商品にはない特徴を持っています。優待内容を元に株を選んだり、ここの商品が好きと言った理由でその会社に投資するのも面白いかもしれません。お金の運用以外のプラスαもあると嬉しいという人におすすめです。
見込んだ会社が思うように成長してこない、不祥事によって突然株価が暴落したということは株式投資にはよくあることです。株価の値上がりを期待して運用をしていくのか、株主優待や配当金といった安定的な還元を期待するのか、それによってリスクは全く変わります。株式投資の目的を決めて正しい情報をもとに運用することが大切になります。
FXは各国の通貨間の為替差益を利用して運用益を出す運用方法です。世界情勢や各国のニュースなどをもとに、為替の動きを予測しながら通貨の売買をしていくので、こまめにニュースを見たり、それを元に為替がどう動くのかを予測するおもしろさがあります。
海外出張の多い人や、普段から海外と繋がりのある仕事をされている人には、馴染みやすいかもしれません。FXは為替差益以外にも、金利スワップと呼ばれる各国の通貨に掛かる金利の差も利益還元されるポイントがあります。刻一刻と変わる通貨の動きが、さまざまな利益に還元される取引なので1日の中で運用に時間を掛けられるという人にオススメです。
FXは証拠金というものを差し入れて、少額な投資でもレバレッジを掛けて運用利益を大きくすることのできる商品とも言えます。法整備が進み、レバレッジの掛けられる範囲が現在は25倍までとなったため以前に比べて危険度は多少下がりましたが、大きく利益が伸ばせる反面で損が出たときにはレバレッジの掛かった大きな損となるため、そのレバレッジの設定にはかなり注意が必要です。
投資信託は小口に投資家から集めた資金を大きくまとめ、それをもとに専門家に任せて運用してもらえるので投資初心者でも手軽に運用をスタートさせることができるので、手軽な投資と言えます。
大きなお金ではなくても、少額から株式や債券などのさまざまな投資商品で運用を始めることができるので、運用を学ぶには良い商品です。まとまったお金で運用することもできますし、積立てることもできるので、自分の資金や用途に応じてお金を増やしたい人にいいでしょう。
投資商品ですので元本が保証されているわけではありません。専門家による方針に基づいて商品が作られていますが、一つ一つの商品の特長は本当に様々で、確実に利益を出して運用していくとなると投資初心者には少々ハードルの高い商品です。株式投資信託など株式投資と似ているものもあり定期的に基準価格などをチェックしながら運用していくことをお勧めします。
子どもの頃に親御さんからもらったお年玉を定期預金にして預けていたという人も多いのではないでしょうか。身近な定期預金ですが、普通預金に比べて、置いておくだけで、少し高い金利で運用することができます。ただし、日本円の場合、金利は最大でも0.35%(2019年6月現在)なので、「運用」というほどの期待はできません。
外貨建定期預金で運用すると、もちろん国によって金利は変わりますが日本の円金利より高い金利で運用することが可能になります。置いておくだけでお金を増やすことができるので、こまめにチェックすることなどができない方にはオススメです。
外貨建定期預金の場合、預金保険制度が適用されません。万が一金融機関が破綻などした場合に保証されないということです。すべての資産を外貨建運用することは避けましょう。また円に換金する際に為替手数料が掛かるので、比較的長い時間を掛けて預けることをお勧めします。
将来のお金を効率よく、自動積立のような形で貯めていきたい人におすすめです。毎月の保険料の引落しによって貯めていくことができるので、毎日が忙しい人でも少しずつ将来に向けて貯蓄できます。
毎月の保険料をコツコツ貯めていき、老後に向けて貯蓄するのにオススメの商品です。生命保険料控除を受けられる商品なので、税制優遇を受けながらお得に貯められるのもメリットの高い商品です。
安全資産と言われる商品ですが、物価上昇リスクには対応してないため、将来物価が上がった時には運用で増えた部分と相殺されてしまい、結果としてあまりお金は増えてないということも起こり得る商品です。また商品特性として早期に解約してしまったりすると大きく元本割れしてしまいます。貯めたお金を途中で引き出すことも可能ですが、貸付という形になるため上乗せされた金利とともに将来貯めたお金からマイナスになるので注意が必要です。
円といった通貨のように国の信用によって成り立つ代替資産とは違い、金は金そのものに価値があるので国の有事等に左右されずインフレなどにとても強い資産です。究極の安全資産を求める方にはおすすめの商品です。
金自体の価格に変動があるものの、積立ながら購入していくことで、分散投資していくことができ、価格変動に対するリスクヘッジをしながら、安心して運用できる商品。コツコツと少しずつ安心してお金を増やすことが可能です。
純金積立は、金そのものに価値のある現物資産での運用となるので、通常、お金を運用するとついてくる「利息」というものがありません。お金を運用するのと少し考え方が違いますので、全ての資産の中の一部として運用することをお勧めします。
国が発行する債券はその国が安定している限りにおいて、債券も安定して運用することができます。日本国債が一番身近かもしれません。債券の発行体は国だけではなく、会社など企業の場合もあります。株に比べて動きはとても緩やかですので、普段運用にあまり時間を取れない人にも適しています。
債券は定期預金のようにまとまった金額で購入することができます。個人向け国債のように1万円から購入することもできます。また、国債であれば元本保証されているため、少しずつでもお金を増やせます。ただし、増え幅は微々たるものです。
債券は国や企業が発行体のため、その国や企業の財政状況が安定していることが大切になります。たとえ金利が高いからと言って、安定してない国の債券は決して安定資産とはなりませんので注意が必要です。また購入できる時期は募集している期間内のみに限られています。債券の内容によっては、一定期間換金ができない場合もあるので注意が必要です。