女性に限らずですが誰もが気になる老後の資金準備。いくらくらい用意すればいいのか、効率のよいお金の貯め方にはどんな方法があるのか不安に思っている方も多いはず。
こちらには老後に向けた資産作りとして知っておきたい情報をまとめました。
あなたは将来に対してどんなことを不安に思っているでしょうか。
病気や怪我、あるいは老後の生活費、親の介護…想像するとキリがありません。
不安に思うのはお金がどれだけ掛かるのか明確にはわからないこと、また掛かるであろうお金は相当な額になるだろうということだけが想像できるから、ではないでしょうか。
人生100年時代と言われ始めた現代では老後、つまり働く現役世代を退いた後の生活をどのように過ごすのかを考えておくことはとても大事なこととなりました。
加えて年金制度、医療制度、健康保険・介護保険制度などの社会保障制度が将来どこまで私たちの支えになってくれるのかという不安もあります。
全てが未確定ではあるものの、少なくとも「自分自身で」それなりの資産を準備しておかないといけない時代になってきているということは感じているのではないでしょうか。
少し前まで老後の資金として用意したい金額は3,000万円と言われていました。
厚生労働省が発表した平成29年度におけるモデル世帯(夫婦2人)の年金額は1ヶ月あたり221,227円※1。生命保険文化センターが平成28年に発表しているゆとりのある老後を過ごすための生活費の平均は36.1万円。ここから65歳から年金生活に入って平均寿命を迎える20年間の生活資金と考えると…(361,000円-221,227円)×12ヶ月×20年=33,545,520円…ここからおよそ3,000万円というわけです。
※参照元:※1…明治安田生命「2018年度の公的年金額と2017年の高齢者世帯の収支」https://www.meijiyasuda.co.jp/mybizsupport/contents/common/bizinfo/myilw/pdf/report_01.pdf、※2…生命保険文化センター「老後の生活費はいくらくらい必要と考える?」https://www.jili.or.jp/lifeplan/lifesecurity/oldage/7.html。2021年4月調査時点
しかし人生100年時代と言われ始めた令和の時代では、少なくともこの計算からさらに15年の生活資金が必要になるわけです。
不安を煽るようなことを書いてしまいましたが、働く現役のうちに、その現役期間と同じくらいの長さの老後に向けた資産作りというのは、さまざまなことが忙しい現役世代にとってとても大変なことだと思います。とにかく効率よく行っていかないと追いつきません。
その効率よく行っていくのに最も大切なことが「時間」を有効に使うということです。
仮に老後を迎える時期を65歳とすれば、20代であれば約40年、30代であれば約30年、40代であれば約20年という時間があるわけです。
時間は何にも代えられないものですので、その時間を有効に使って効果的に資産を作っていくということが資産作りにおいてとても大切になります。
時間をうまく利用した資産運用商品には例えば次のような物があります。
時間を有効に使って資産運用できる商品をご紹介しましたが、資産作りにはまず知識が必要です。
資産運用に関する知識は独学でも学ぶことはできますが、短期間で実践的な知識を身につけるなら現場を知っているプロに教えてもらうのが近道。1人で情報収集して試行錯誤するよりも、短い時間で「使えるスキル」を身につけられます。
もちろん多少投資でお金を増やせるスキルがある方は、上級者向けのマネーセミナーで学んで、さらに運用の知識を高めていくのもおすすめです。より効率のよい運用方法や克服するべき自分の弱点、新たな投資法が見つかるなどで、ワンランク上の資産運用ができるようになります。
女性の活躍が当たり前になってきた時代だからこそ、資産運用にも注力したいところですね。
FP。トータルリスクコンサルタント。東京在住。銀行・保険会社勤務を経て現職。生命保険、損害保険の営業に従事。現在は将来の生きるお金の使い方や貯め方、相続対策、企業・個人事業主向け税金対策などの相談に対応。